時をかける表象

東京大学文科2類。記事と日記に分かれてます。

怪我と無縁な集団

2019/04/20 土曜日

 

10時からの練習を忘れていた自分は、9時15分ごろにベッドから飛び起きた

急いで支度をして駅までの道でウォーミングアップを済ませ、最寄りのスーパーでバナナを買って電車に飛び乗った

練習前にバナナを食べるべきかどうか、もし食べるとしたら電車の中で食べてもいいのか、そんな馬鹿なことを考えながら駒場グラウンドに着くといつもより多くの人がすでに集まっていた

今日は記録会があるので中長距離の人はそちらの方に行っているようだが、全パート合わせるとさすがに人数は多い

中長距離の1年生は全員で30〜40分近く走るのがいつものメニューで、個人的にはあまり好きではない

そもそもフォームの関係でゆっくり長く走ること自体が苦手というのに加えて、せっかく新装のタータンがあるのに芝生やロードを走るのに対して、どうしてももったいないような気がするからである

これは中高の時に毎日競技場で練習することができなかった弊害だとも思う

今日は30分間みんなと走った後は、1人の先輩と一緒に200m×8をやった

ペースは30秒を切るくらい、間は200mを歩く感じで、割としんどかったが何とかついていけた

ブランクがあるにも関わらずシーズン序盤から飛ばしすぎなんじゃないかと自分でも思うし、多分先輩たちはもっとそう思っているだろうが、焦らないことと厳しい練習をしないことは同値ではないように思う

そう思っていること自体が怪我フラグを立てる四月病の発症なのかもしれないけど

自分は6年間の陸上生活の半分が怪我をしていたが、その理由はなんとなくわかる

全ての構成員に対して怪我が起きにくくするシステムみたいなものが機能している集団に自分は属したことがないし、多分そんな集団は少数だから、怪我は全て自己責任のような風潮があるが、実際には周りの目を気にして怪我をすることも多いような気がする

人数が多くて規律の厳しい強豪校は特に、ここで休んだら顧問や先輩に怒られるから、みたいにあくまでも自主的に無理をしてしまうケースが多いと思う

この大学ではそういう風潮とは無縁だと思うが、問題はそれだけではない

みんなと同じレベルを構成員の大半が目指すと集団のレベルは少し底上げされ、みんなより少し高いレベルを一部の構成員が目指すと集団のレベルは格段に上がるのだと自分は思っている

しかし集団内の競争率が激しくなると相対的に頑張らざるを得ない状況に近づいていくのも事実なので、集団全体が怪我から遠ざかりながら、かつ集団全体としてベクトルを上向きに保つのは案外難しい

練習が終わるタイミングが人によって異なるので全員に十分なクールダウンを強いるようなシステムも構築しにくいし、実際プロ並みに意識が高くない限りは、強制されないとケアを怠りがちな人間は多いと思う

少なくとも自分はそうだと断言できる

三者の誰かがクールダウンスタンプラリーみたいなものでも作って、夏休みのラジオ体操みたいに各選手のクールダウンを厳正に審査し、スタンプを押してもらった人から帰宅できるようなものがあればいいなと思い、これはクールダウンの自己申告制を打破するような素晴らしいアイデアだと高校生の自分は心の中で思っていた

誰よりも協調性のなかった自分がこれを提案すると、場所取りや片付けなど、別の何かについて非難されるかもしれないと思ったので提案はできなかったのだが

だから「違和感があるので少し休みます」を通用させるためにも、自分が生半可な気持ちで競技に携わっていないとアピールする必要があると感じた

とりあえず入部するからには怪我と無縁の4年間を送ることを第一の目標として掲げたい