時をかける表象

東京大学文科2類。記事と日記に分かれてます。

【「3段階のコミュニケーション」】

2019/01/09 水曜日

 

いきなりですが、現代文の解き方には3つの手順があると思います。
例えば第1段落で部活がきついという話、第2段落で好きな人の話、第3段落でまた部活の話がされている文章があったとします。

この時、部活の話で始まって部活の話で終わるわけだから、結局筆者は部活について述べたいわけです。

そしてその内容は第3段落の内容によって決まります。

例えば第3段落が部活を頑張ろうという話だったら、部活は辛いけど好きな子がいるから頑張れるという話になるだろうし、第3段落が部活辞めたいという話だったら、部活は辛いし好きな子が実は自分と同じ部活の奴と付き合っていた。もう部活辞めたい。という話になると思うんです。
つまり重要なのは第3段落。

筆者の伝えたいことを掴むには、まず第3段落の内容を把握して、それから1番遠い第1段落を確認し、あとはつなぎの第2段落に触れるというプロセスを踏めばよいのです。

逆に筆者は、まず伝えたいことを決める、それから1番遠い具体例を挙げる、それらを結んで論を展開する、というプロセスを踏んで文章を書いていると思います。
でもこれは何も現代文に限った話ではありません。
例えば数学の問題でも、まず、今求めたいのは面積なんだなという風に何を求めるのかを把握します。

そしてその答えの形から1番遠い問題文の条件を確認して、それらを結べば自ずと使うべき公式や解法が見えてくるわけです。

この3つのうち、どれが欠けても答えには辿り着けません。

もっと言えば、これは勉強以外の話にも当てはまります。

例えば地球温暖化の解決策や部活動の練習においても、あるべき社会の姿や自分の目標を明確にして、そこから1番遠い今の社会や自分の現状を分析すれば、何をやるべきなのかがわかると思います。

しかも自分が得意な科目や物事なら、みんなこれが自然と出来ているはずなんです。
それはなぜかというと、この3段階のプロセスというのは、完全にコミュニケーションの3段階と一致するからです。

誰かとコミュニケーションを取るときに、まず自分が伝えたいことを把握して、それから相手のことを考えるというのは当然のことですよね。

結局私たちは様々な問題を通じて、例えば現代文の筆者や問題制作者と、今の社会と、そしてなにより自分自身とコミュニケーションを取っているんです。

だから自分が得意な分野では当たり前にできるこの3段階のプロセスを苦手な分野にも応用すればいいのです。


今の私もそうです。
すべての問題は3段階のプロセスを要するということを伝えるために、そこに結びつきそうにない現代文の例という出発点を決めて、終点に向かって論を進めれば、みなさんに「3段階のコミュニケーション」という題名の意味を伝えることができたのではないでしょうか。
ご清聴ありがとうございました。

 

 

 

 

これは高校の時のスピーチコンテストのために一応書いておいた原稿

本戦の審査員が国語の先生ばっかりだから現代文の話をしとけば優勝できたりするかなって思ったけど、予選の段階でお気に入りの生徒にかなり忖度があると聞いて披露すらしてない