時をかける表象

東大に2度落ちてもなお未だに浪人生をしているという学生の日記。記事と日記に分かれてます

僕の素晴らしい思い出たち

2018/06/29 金曜日

 

ずっと未来のことばかり考えられるような人間だったらどうなっていたんだろう

辛いとか楽しいとか関係なく思い出は色あせていくもので、結局今となっては誰も、なにも自分の手元にはなくて、今まで掴んできたと思っていたものは握りしめた砂のように指の間からするりと落ちてしまった

思い出したいこと、思い出したくないこと、それら全てを燃やしてしまいたい

卒業式の時にまで嫌味を言ってくれた先生

消火器を取り出して殴りかかろうとしてきたあの人

どんなバカでも歳はとるのに、挨拶をしろ、敬語を使えと厳しく指導してくださった先輩

頼んでもいないのに安いラブホテルのソファみたいな味のお弁当を作ってくれたあの子

ミスを指摘しただけで怒ったあの人、「諸事情で無理です」とだけ伝えてくれた校長先生、教室で炭酸を開けただけで白い目で見てきたあの子

「なにしても許されると思ってるでしょ」が口癖のあの子も、2012年の9月に「全部わかったふりして偉そうに喋るな」と言ってくれたあの人も、女に振られて登校拒否になった親友も、家が燃えて親が離婚したあの子も

「そんなんじゃ一生伸びないぞ」と面談で怒鳴ってきたあの先生も、大した成功も納めてないのに「いつか絶対失敗する」と断念したあの人も

みんな僕の思い出

調子が悪い時に自分の脳内を支配して、後ろめたさと申し訳なさと反骨精神を芽生えさせるような素晴らしい思い出

こいつらを蹴り飛ばしたい

今ここで困った自分になにをするでもなく、むしろ足を引っ張るだけの、罪深い自分にはあまりにも素晴らしすぎるこの思い出たちを

今までどうもありがとう

どうせ自分は明日も明後日もずっと生きていくからもういらない

必要とはしていない

脳内メモリーに勝手に入れられた素晴らしすぎる思い出のせいで、重たくなった身体を起こして生きていくのが精一杯すぎて困ったものだ

思い出を忘れたら人間どうなるんだろう

ずっと未来のことばかり考えられるような人間だったらどうなっていたんだろう